ファクタリング利用で銀行から評判はどうなる?融資の審査に響く?
ファクタリングを活用するためにはファクタリング会社で行うのが一般的です。
資金調達プロというファクタリング会社を紹介してくれるサービスを展開するサイトによると既に1万社以上がファクタリングをそのサイト経由で申し込んでいるようです。
銀行からの借入をする予定の方で、ファクタリングを利用せざるを得ない状況にある方は「ファクタリングを利用していたら銀行からの審査に響いてしまうのではないか?」とご心配されていらっしゃるかもしれません。
ファクタリングと銀行審査の関係についてご説明させていただきます。
銀行の審査の仕組みについて
ファクタリングと銀行による審査の関係についてご説明する前に、まずは銀行の審査の仕組みについてご説明する必要があるでしょう。
銀行員が借入の申し込みの際にチェックするポイントは以下です。
1.資金使途
2.キャッシュフロー
3.保全
4.属性
これらをチェックして、総合的に判断をしてその企業に融資をするかどうかを判断します。資金使途では資金の必要性があるのかチェックします。
事業資金の場合はその事業がどのような計画で進んでいくのか綿密にチェックします。また、キャッシュフローはその事業のお金の流れをチェックします。
保全は銀行にとっての担保のことです。もし貸したお金が返って来なかった場合、銀行は担保として設定していた物(不動産など)の所有権を獲得します。変な話、担保さえあれば事業があまり回っていなかったとしても融資するような時代もあったようです。
今ではキャッシュフローが回っていれば担保がなくても融資する場合もあります。
属性というのは、住宅ローンの審査などであれば、債務者が勤務する企業や給料などを指します。企業であれば、業歴などです。
以上の4つのポイントを総合的に勘案して融資の可否が決まります。では、ファクタリングを活用する企業を銀行はどのような観点からチェックするのでしょうか。
ファクタリングを利用している企業を銀行はどの点でチェックしてる?
ファクタリングを利用したかどうかをどのように銀行はチェック出来るのかという点についてご説明する必要があります。ファクタリングを利用した場合、会計処理上、「債権譲渡損」が発生します。
※ファクタリングの会計処理はこちらで詳しくご説明しています → https://xn--3kq486dfsxoyb51gjrc.jp/archives/385
債権譲渡損という勘定科目は損益計算書の中の特別損失です。そのため、銀行は損益計算書を分析すればファクタリングを利用したかどうか分かる可能性があります。
最初ご説明した銀行の審査の4つのポイントのうちの「キャッシュフロー」を分析する際にファクタリングを利用したかどうかがわかるのです。
ただ、私が銀行に勤務していた際、特別損失はそこまで重視して見てはいませんでした。もちろんその損失の金額によります。何百万円もの損失があれば目立つので経営者の方や経理担当の方へヒアリングはするはずですが。
ただ、銀行員が主にチェックしているのは継続して利益を出している企業なのかどうかという点です。特別利益や特別損失などのその年特有の出来事はあまり重視しません。
そのため、ファクタリングを利用した経緯があったからといって、その企業が資金繰りが悪いから審査を否決するという判断にはならないはずです。
仮にファクタリングを利用していたのかどうか銀行員に聞かれた場合は、正直に銀行員に伝え、その上で借入申し込もをすることをオススメします。
最後に
銀行からの借入を予定する前段階でファクタリングを利用せざるを得ない状況になった方は、「これから銀行から借入が出来ないのではないか」と必要以上に心配する必要はありません。
コソコソ隠しても良いことはありません。
ファクタリングを利用するかどうか悩む前に、そもそもファクタリングを利用できるかどうか無料で診断してみて、実際に利用できることがわかった段階で最終的に判断すれば良いかもしれませんね。
そんな方は私も中小企業を経営するようになってファクタリングを活用する案内をしてくださった資金調達プロを検討してみては以下がでしょうか。
最後までお読み頂きありがとうございました。ご覧の方の資金調達が上手くいくことを願っております。