日本政策金融公庫は自己資金なしで融資に通過する?
日本政策金融公庫は日本政府が運営する国の金融機関です。個人事業主や中小零細企業、起業家や起業したての会社など資金ぶりがあまり良くない人や会社に向けて低金利で無担保、無保証でお金を貸し出す金融機関になります。
その好条件のため、お金を借りたい人は沢山います。しかし実際に審査に通る人は2割にも満たないと言われています。
自分は自己資金が無いからお金が借りられない・・・と思っている人でも実は審査に通過することは出来るんです。今回は自己資金なしでも日本政策金融公庫の融資の審査に通ることができるのかについてご説明させて頂きます。
目次
自己資金の要件
日本政策金融公庫から創業資金のための融資を受けるための自己資金の要件についてご説明します。
事業開始前、または事業開始後に税務申告を終えていない場合は、創業資金の10分の1以上の自己資金を確認できる方事業に使用される予定のない資金は、本要件における自己資金には含みません。
とあります。創業資金総額が1000万円の場合、自己資金は100万円(10分の1)必要なので融資の申込み金額が残りの900万円となります。
日本政策金融公庫の創業資金融資で必要な自己資金額とは
日本政策金融公庫で創業資金を借りる場合、平均するとほとんどの人が1000万円ほど創業資金を用意しています。そのうち自己資金を300万円~350万円ほど準備し、残りの600万円~700万円ほどの融資を受けるようです。
では自己資金なしの場合は審査に通らないのか?というと答えはノーです。
自己資金が無いと融資の審査に通らない?
自己資金なしでも日本政策金融公庫でお金を借りることはできます。日本政策金融公庫の「中小企業経営力強化資金」という特別な融資制度であれば融資を受けることができます。
中小企業経営力強化資金とは?
この制度は
・自己資金の有無、金額は関係ない
・融資限度額は7200万円まで
・金利は特利A1.45%
・無担保 無保証人での借入が可能
となっており自己資金なしでも審査に通ることはできます。
終わりに
自己資金なしでも日本政策金融公庫で融資を受けることはできます。
しかし自己資金なしで融資を受けるためには創業・開業する分野での経験が豊富で既に売り上げの見込みがある程度ある、もしくは事業計画をしっかりと立てることが大切です。
日本政策金融公庫は貸したお金を確実に返済できるかどうかを見ています。
自己資金の額とは関係なく経営者としての資質や信頼性、人間性を審査していると言っても過言ではありません。
特に自己資金なしでこれから審査を申込む予定の方は事業計画をしっかりと立て、面接、面談で信頼できる経営者と判断されるように心がけましょう。