銀行の融資の審査期間って大体どれくらい?元銀行員が回答!

銀行に運転資金や創業資金、住宅ローンやカードローンなどの借入申し込みをしたのになかなか返事がない時、「もしかしたら審査に落ちてしまったのではないか」と不安に思われている方がこの記事を御覧頂いているかもしれません。

どのような種類の借入かによって審査機関はもちろん異なりますので、種類別に概ねどのくらいの期間なのかお伝えします。融資の審査期間が気になる方にお役に立てたら幸いです。

事業資金の審査期間について

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まずは、当サイトは事業資金調達.jpで、事業資金について主にお伝えしていますので、事業資金を銀行が融資する際の審査期間についてお伝えさせていただきます。

銀行の事業資金に関する審査を行うセクションは大きく分けて3種類あります。

信用保証協会、申し込みをした銀行の支店長、銀行の本部の融資審査セクションの3つです。

1.信用保証協会の審査期間は1ヶ月前後

私が勤務していた銀行での話です。おそらく多くの地方銀行は同じ考え方をしているはずですので御参考になるかと思います。

まず、新規創業資金などこれから起業したばかりや起業するかどうかというタイミングの企業に融資をする場合、信用保証協会の保証が下りた企業や個人事業主にしか貸出を行いませんでした。

この信用保証協会とは中小企業や個人事業主が金融機関から事業資金の融資を受ける際、「公的な保証人」となってくれる公的な機関のことです。

銀行の立場で言うと、新規創業の会社にお金を融資するのは非常にリスクが伴います。この信用保証協会が債務者の保証人となってくれることで、仮にお金を債務者が返せなくなった場合に、信用保証協会から代わりにお金を返してもらえますので、安心して貸出ができるのです。

信用保証協会から「この債務者の保証をしてもいい」というお墨付きをもらえたら、銀行としては「協会(信用保証協会の略)の保証が下りたら貸してもOK」と判断します。

この信用保証協会の審査の期間は私の経験上では1ヶ月くらいでした。そのため、今審査中の方で仮に信用保証協会付の融資である場合は、申し込みから1ヶ月程度経過した段階で何も連絡がなければ、銀行担当者に連絡することをおすすめします。

ちなみに、信用保証協会の申し込み書は結構細かいので、書類に不備がある場合は審査に無駄な時間がかかってしまいます。これはその企業の業績や事業計画書には無関係な部分です。

もし、御社の銀行担当者が融資業務の経験が浅い場合は、要注意してください(私も最初に信用保証協会付融資の申し込みを受け付けた時は結構時間がかかってしまいました・・・)。

少し話が融資の審査期間からは逸れますが、お伝えしておきたいことがあります。実は、信用保証協会付の融資はどこの銀行に融資相談をしても基本的に結果は同じです。何故なら信用保証協会がOKと言えば融資は可決され、信用保証協会がNOと言えば融資は否決になるからです。

半年ほど前、起業したばかりのN社長に質問を受けました。

「〇〇銀行の審査は厳しいらしいので◆◆銀行から借入しました。いつかは〇〇銀行から借入出来るようになりたいんですよね。どうすればいいんでしょうか?」

「それって信用保証協会付の融資だったんですか?」と私。

N社長「そうです」

私「実は信用保証協会付の融資の場合ってどこの銀行で借入をしても審査の基準って変わらないんですよ。何故なら、審査をする部署は銀行内ではなくて信用保証協会の審査セクションなので」

N社長「そうだったんですか!それなら最初から〇〇銀行(審査が厳しいイメージがある銀行)から借入すれば良かった」

以上のような話をしたことがあります。信用保証協会付の融資を申し込む場合はどこの銀行でも変わりませんので、付き合いをしていきたい銀行に借入申し込みしてみてくださいという話でした(本題から逸れた話なのに長くなりますぎました・・・)

2.銀行の支店長が決裁者の場合の融資期間について

信用保証協会付の融資ではない場合は申し込んだ銀行からの審査を受けます。実は、銀行の支店長にも幾らまでなら支店長の権限で資金を貸して良いと決まっています。

その支店が大きな規模(私が勤務していた銀行ではその地域を管轄する人数50名前後の規模の支店を「ブロック店」という言い方をしていました)のお店になればなるほど、その支店長の権限で貸し出せるお金の上限額は大きくなり3億円程度までは貸出が出来たりします。

逆に、人数10名前後の支店になれば3億円の貸出を支店長の権限では出来ません。金額でいうと50百万円前後だったように記憶しています。

このように、銀行の支店長が決裁する場合は、本部の審査セクションが審査するような案件と比較して融資の審査期間は短くなります。

その支店の業務量や支店長の判断に左右されますが、概ね2週間前後です。とてもスピード感がある融資担当者と支店長であればもう少し早くなる可能性もありますが、資金が必要になる2週間以上前に申し込むことをオススメします。

3.銀行の審査セクションの場合は3週間程度

銀行の本部にある審査セクションで決裁される案件であれば3週間程度の審査期間を要します。この案件は先程お伝えした支店長の権限を超える金額の場合です。

他にも格付け(銀行は融資先企業のランク付けを行い「格付け」をつけます。ちょっと失礼な話なのかもしれません)がそこまで高くない企業であれば必ず本部の決裁が必要というルールがあります。

本部の審査セクションにも様々な担当者がいますが、やはり書類について細かい指示を支店担当者に出してくる人や結構ゆるい担当者など様々です。

ただしやはり審査の目が支店長決裁が出来る案件と比較して多くなりますので、その分時間がかかってしまいます。これからお金を借りる方が「本部への決裁が必要な案件なのかどうか」を知る方法は、担当者によるかと思います。

「本部への決裁が必要です」と教えてくれる担当者もいればそうでない担当者もいます。いずれにしても融資を申し込んでから1ヶ月間音沙汰がなければ進捗確認をした方が良いでしょう。

住宅ローンの審査期間について

5f6e23271ce6e42f6d35c3e7308a023a_s続いて住宅ローンの審査期間についてお伝えします。銀行にもよりますが、私が勤務していた銀行や他の競合銀行も住宅ローンについては「仮審査」と「本審査」の2本立てで審査を行っていました。

そもそも審査を行う部署は銀行とは別会社の可能性が高いです。〇〇銀行であれば「〇〇保証」というグループ会社がその審査を行っているケースが多いです。

仮に住宅ローンを借入した方がお金が返せなくなった場合、その銀行本体ではなく借り入れた方の保証人となる保証会社がお金を返すという仕組みでした。多くの銀行がこのような保証会社を活用しています。

話が逸れましたが、「仮審査」は3日前後で可決か否決かが決まります。多くの書類が必要となる「本審査」は申し込みから1週間前後でかかりますので、仮審査と本審査を合わせて2週間程度で住宅ローンが借りられるかどうか判明します。

カードローン・クレジットカードの審査期間

最後に、カードローンやクレジットカードの審査期間についてお伝えします。期間は概ね3日前後です。

もし信用情報機関でブラックリスト入りしているような場合(破産など)は先程ご説明した住宅ローンも同様ですが、審査が否決になる可能性が極めて高いでしょう。

まとめ

今回、銀行の融資に関する審査期間について事業資金・住宅ローン・カードローンまたはクレジットカードの3つに分類してご説明しました。

「なかなか銀行の審査が遅くて・・・」と悩まれている事業主の方や経理担当の方にとってお役に立てたら幸いです。最後までお読み頂きましてありがとうございました。

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